第499話彼らの良い瞬間を邪魔する、くそー

「当たりだ。ゾーイがスミス・グループの件で来た。俺の二〇パーセントの持ち分をよこせと言ってきて、もう譲渡書類にはサインしてある」

メイソンの声には、疲労と物憂さがにじんでいた。

ダニエルには分かっていた。メイソンはまだ、スミス・グループに未練がある。

「サインしたならそれでいい」

「下で彼女に会ったとき、すぐ株を渡すって言ったって聞いたぞ?あまりにあっさり承諾したら、向こうに怪しまれないか?」

メイソンはどうしても心配になってしまう。

「すぐには承諾してない。あいつが、俺が最終的に承諾するって確信してるだけだ。そんなこと気にするな。……それと、彼女がお前に渡した薬は捨てろ」

ダニ...

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